照井 貴之(株式会社リアン)
私は顧問先の先生が塾生であったことで、紹介していただきすぐに入塾をしました。
京セラの稲盛和夫さんについて、存在を知ってはいたものの「塾長をやられている経営者のための塾」があることは知りませんでした。
当時、事業承継により2代目社長となって2年目。会社経営の経験がなく、右も左もわからない状態。京セラ、KDDIの創業、日本航空の再建、京都賞の創設と素晴らしい功績の数々を残された偉大な方の経営に関する知識や哲学、テクニックなどを学びたいと思っていました。
ところが、入塾して最初に感じた印象は「想像していたものと違う」でした。学びの主たる部分、フォーカスされていたのは「心」でした。子供の頃に教わった道徳の授業のように「人間として正しいことをしなさい」とか、「心を磨きなさい」といった内容です。
「何だか、宗教みたいだな…」と思ったのが正直な印象でした。それでも、偉大な経営者である稲盛和夫さんの「爪の垢を煎じて飲む」つもりで、学びを続けました。
すると、段々と少しずつですが「それこそが重要だったのだ」と気付き始める自分がいました。1人で会社経営はできません。協力して貰い、助けて貰いながらやっていくのです。大切なことは、まさに「敬天愛人」ですね。